現在、多くの自治体が「地域おこし協力隊」を募集しています。
(JOINページ 参照)
http://www.iju-join.jp/chiikiokoshi/search/result/
・そもそも地域おこし協力隊とは
総務省の事業であり、都市地域から過疎地域に人材を派遣し、
最大3年間、地域協力活動を行いながら、その地域への定住・定着を図るというものです。
詳しくはこちら(総務省のページ)から↓
http://www.soumu.go.jp/main_content/000335887.pdf
今後政府は、この協力隊を3年で3倍に!
つまり3000人規模にまでしよう!との方針を立てています。
そのような情勢の中、これから地域おこし協力隊になろう!
と考えている人も増えてきていると感じています。
私自身は大学4年在学中から地域おこし協力隊となりました。(ちゃんと大学卒業しました。現在協力隊二年目)
当時は地域のことなど何も分からず、勢いで飛び込んでしまいました。
また、これまで他町村の地域おこし協力隊との交流も幾度となくあり、色々な事情を聞いてきました。
その中で私が経験して聞いて感じた、
「地域おこし協力隊になる前に考えたい大事な5つのポイント」
を書いていきたいと思います。
①3年後が見えますか?
まず、協力隊になっている人と話して一番共通して不安なのがこれです。
3年後の不安。
協力隊として具体的な活動ミッションがある自治体もあります。
そういう自治体では3年後が見えやすかったりします。
あまりに抽象的な活動内容の自治体には注意が必要かもしれません。
自分がやりたいこと、その自治体のミッションを考慮しつつ、3年後を自身で考えるのはもちろんですが、
サポートしてくださる自治体にも「3年後はどうお考えですか?」と聞いてみましょう。
②自由裁量はどうか
地域おこし協力隊は自治体によって勤務形態が様々です。
役場の臨時職員と同じ扱いであったり、第3セクターに入ったり、
はたまた、ご自由にどーぞ活動してください!というところもあったりします。
役場と同じ勤務形態であると役場の仕事がいっぱい回ってきて、自分のしたいことができない!という話も聞きます。
自分のやりたいこと、それに費やしたい時間、それと勤務形態が合っているか確認しましょう。
③副業はできますか
地域おこし協力隊は16万~17万の賃金の自治体の割合が一番多いです。
「家族も一緒に引っ越すのでもう少し稼ぎたい!」 「手に技術を持っているので副業をしたい!」
という方もいらっしゃると思います。
副業がOKかどうかは、協力隊として役場から委嘱されるときにどの形態の職員になるのか、
また、自治体の定める規定によって決まってきます。
自治体に確認をしましょう。
④町民の人はウェルカム状態ですか
協力隊制度導入を行政だけで盛り上がってないでしょうか。
いざ地域に飛び込んだら、「え?そんなの望んでないよ。」
いきなりのマイナススタート、これは立て直すのが大変です。
気になった地域があれば一度訪れて町民の方や先輩協力隊にヒアリングをすることをおすすめします。
⑤その町(町民)が好きになれそうですか
これが一番大事だと思います。
地域おこしのモチベーションは、「関わっていく町と人がいかに好きか」であると思います。
やっぱり一度は訪れて町を感じたいですね。
以上「協力隊になる前に考えたい大事な5つのポイント」を書いてきました。
私自身は勢いで現在の厚沢部町に飛び込み、がむしゃらにやった結果、ようやく協力隊任期後が見えてきました。
現在は地域が大好きで自分の仕事に自信と誇りを持って活動しています。
直観で飛び込んだら飛び込んだでどうにかなるかもしれませんが(笑)
少し頭の片隅にでも置いていただければ幸いです。
せっかくの3年間ですから、みなさまにとってよりよいものになるよう願っています。
それでは。
荒木敬仁(Araki Takahito)
荒木プロフィールはこちら
厚沢部(あっさぶ)町について