私の住む北海道の厚沢部(あっさぶ)町ではじゃがいもの「種芋」を生産しています。
こちらでは食用のじゃがいも生産とは違う種芋の生産体系をお伝えしています。
6月下旬から種芋の管理はピークを迎えます。
植物防疫所の検査があるためです。
◎種芋とは
来年の食用の芋の種になる芋です。
じゃがいもは栄養繁殖のためウィルスや細菌病にかかっていない健全無病な種芋が必要になります。
そのため、種芋生産では管理が徹底されています。
今までの作業はこちらを参照してください。
こちら6月末の畑です。
じゃがいもの綺麗な花が咲いています。
こんな花が咲くんですよ♪
◎種芋の管理ってどうするの?
まず、種芋株から最低10mは他の植物を離します。
そのため徹底的な草刈りです。
次に健全無病なじゃがいもを来年の種としてつなげるため、
すでに病気の症状が出ている株を抜き取りし、処分します。
結構な量です。
食用では考えられない、とてももったいないことなのですが、種芋のための特別な作業になります。
広い畑の畝の間を歩き回って一つ一つの株をチェックし、病気が出ていないか確認していきます。
たくさんの株の中で病気が出ている株は本当にわずかな差なのですが、ベテラン農家さんは見逃しません。
しっかり見極めます。
そしてきちんと管理されているか防疫所の方に検査してもらい、合格した種芋のみが全国のジャガイモ農家さんに届くのです。
一番気を使う時期、雨が降ろうが関係ありません。
今後も種芋生産の特別さ、大変さをお伝えできればと思います。
それではまた次の作業で。
荒木敬仁(Araki Takahito)
こんにちは、荒木です。
22歳の時に埼玉県から北海道 厚沢部(あっさぶ)町へ移住しました。
一人前のマタギになるべく修行中です。
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