山ごぼうの選別作業をもって、2年半の農業実習が終わりを迎えた。
いろいろ書きたい。
その前にプチ情報。
意外と知られていないがこの”山ごぼう”は厚沢部町が日本一の作付け。
この前NHKに特集されていました。
普通のゴボウとは異なる独特の風味が癖になってたまらない野菜。
プチ情報でした~
~農作業の終わりと振り返り~
さて農業実習が終わってしまった。
本当に短い2年半であった。
この実習を通して学んだことは大きい。
それまで大学で座学として学んできたことと現場は大きく異なっていた。
農作業の大変さを身をもって感じた。
作業はひたすらに単調だ。
本州はまた違うのかもしれないが、北海道の畑は広大だ。
一度作業を始めたら終わるのに時間がかかる(笑)。
単調作業の連続には辛さを感じることもあった。
また、流通に生物である野菜をのっけることの苦労や大変さを目の当たりにした。
野菜は生き物だ。
それを工業製品のように”規格”に乗っけるわけだから、恐ろしく膨大な”ロス”が出る。
生物としての個性を排除する矛盾だ。
野菜の墓場を初めて見たときには言葉が出なかった。
でもこれも末端だ。
きれいな野菜を求めるあまりどれだけの量が世界で廃棄されているのか。
消費者の贅沢さを知った。
また土とふれあう事の楽しさ、日々成長する植物の変化、収穫の喜びなど、農業における側面の楽しさも感じることができた。
自然や土とふれあう事は楽しい。
それは発信すれば大きな価値になると感じた。
それは夏場農作業アルバイトに来る学生達が実証してくれている。
今年もたくさんの学生達が農作業をやるためだけに集まってくれた。
私が見、経験したものはまだまだほんの一部なのだろう。
こうしてまとめたがこれもまた一部だ。
現場でしか経験し、得れないものを得ることができた、詰まりに詰まった2年半であった。
地域に溶け込む入り口として。
2年半同じ農家さんにお世話になっていたのだがそれも吉であった。
農業についてはもちろん、厚沢部町の実情や方言の意味、厚沢部町での話の通し方(筋の通し方)など
右も左も分からなかった私に色々教えてくださった。
地域の入り口としても本当にお世話になった。
たくさんかわいがってもらって、あの農家で実習できてよかったなと心から思える。
いろいろめちゃくちゃやれたのもこうしたサポートあってこそだったなと振り返ればひしひしと感じる。
本当に2年半ありがとうございました!!!
さて、これからは農作業現場からは一歩離れることになる。
現場で学んだことを次に生かせるように、現場との橋渡しができるような存在になっていこうという思いだ。
いざ次の一歩。
荒木敬仁(Araki Takahito)
荒木プロフィールはこちら
厚沢部町について