最近の狩猟ビジネスについての思考とつぶやき

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まだ研究中ですが精肉技術が安定してきました。

捕獲後→解体の際には、内臓の摘出を優先し、いかにすぐ冷やすかのタイムアタック。

肉は筋などをトリミングの後、脱水シートで2、3日冷蔵します。

すると、うまみが凝縮された鹿肉の完成!

鹿肉のローストは、私も一番好きでふるまうのですが喜んでもらえる一品です。

 

最近は、鹿肉や熊肉を売ってほしい!という声もあるのですが、私個人としては現時点では売りたくないという思いがあります。

まず、解体所が近くになく、川原などで捌いているため、衛生上の問題があること。

また、自然相手なので個人や数人では安定供給が難しく、供給に追われるようなことは避けたいなあ(マイペースでやりたい)というのがあります。

 

ただ友人には物々交換で鹿肉や熊肉を送っていますよ。

先日は物々交換で伊勢海老をいただきました(びっくり)

お金に変えずとも豊かさを感じています。

 

 

直接肉をお金に変えないという点では、猪鹿庁さんの罠オーナー制度は興味深かったです。

http://inoshika-tour.tumblr.com/2018_wana-owner

公開すぐに、募集人数をオーバーするほど大人気とか。

 

狩猟免許合宿の参加者もそうですが、都会に在住の方で狩猟免許取得希望の方が増えてきている印象です。

そういった方向けに猪鹿庁は「クラウドハンター事業」も行っていて、ニーズをうまくとらえているなあと勉強させてもらっています。

また、同じようなニーズをとらえて「罠シェアリング」というのも始まっていますね。

 

 

シェアやクラウドといった、考えや技術を利用したビジネスが狩猟にも取り入れられています。

次は、トークンを用いたオーナー制度なんてのも出るかも?

 

さて、そんな狩猟界ですが、私は「お金稼ぎ」ではなく「豊かさ」を軸にコミュニティができないかなと考えています。

暗号通貨(ブロックチェーン)によって新しい経済圏が簡単に作れるようになるようで、つまり国内外に小さい共同体ができてくると。そしたらその共同体では何が必要とされて、どんな技術を身につければいいかな~

そうなれば、すぐにとはいかないでしょうが、現時点のお金の価値は揺らいでくるのではないかと思います。その時に価値を持つのは共同体への貢献度と生活に直結する技術でしょうか?

 

などなど、あるようなないような未来を妄想している最近でありました。


荒木敬仁(Araki Takahito)

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 こんにちは、荒木(@arakit08)です。
22歳の時に埼玉県から北海道 厚沢部(あっさぶ)町へ移住しました。
一人前のマタギになるべく修行中です。
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 厚沢部町について

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